小型無人機「ドローン」の飛行をインターネット上で示唆し、浅草神社(東京都台東区)の三社祭の運営を妨害したとして、警視庁少年事件課は21日、威力業務妨害容疑で、横浜市の無職の少年(15)を逮捕した。
少年事件課によると「ドローンを飛ばすとは一言もいっていない」と容疑を否認している。少年は9日、御開帳の法要行事中の善光寺(長野市)でドローンを飛行させ、その様子をネット中継中に墜落させていた。
逮捕容疑は14日深夜~15日未明、自宅で動画配信サイト「afreeca(アフリカ)TV」に、「浅草で祭りがあるみたいなんですよ。行きますから。撮影禁止なんて書いてないからね」などと、ドローンの飛行を示唆する動画を配信。三社祭を主催する「浅草神社奉賛会」に警備を強化させ、業務を妨害したとしている。
少年の配信した動画を見た女性が浅草署に通報して発覚した。浅草神社奉賛会はドローンが飛行した場合の墜落事故を防ぐため、会場用の張り紙を作成し「ドローンの持ち込みと飛行を禁止する」と呼びかけるなどして警備を強化。19日には浅草署に威力業務妨害容疑で被害届を提出していた。