中心的役割を担うのは、東京で職業体験型テーマパーク「キッザニア」を手掛けた油井元太郎氏。キッザニア時代から雄勝とかかわり、被災した子供たち向けの学習支援などを企画していた折、旧桑浜小の存在を耳にした。「廃校が宿泊施設に使えるなら雄勝は海と川と森が全て近い里山テーマパークになる」(油井氏)と直感。地元漁師などの協力も得て昨年7月の開業にこぎつけた
視察要望相次ぐコンパクトシティー
宮城県石巻市雄勝町の体験型施設「MORIUMIUS(モリウミアス)」では昨年夏、初年度ながらも口コミで情報が広がり、約350人の子供たちが雄勝でひと時を過ごした。新年度からは家族宿泊プランも拡充する。中心的役割を担う油井元太郎氏は「自分にとっての日常を、非日常と感じる人がいる。そこに出会いが生まれる」と語る。
津波で8割の建物が被災した宮城県女川町は、「復旧」ではなく一からの「再生」を目指す。JR女川駅から海岸へ続く通りの一角を町有地とし、商店を集約したテナント商業施設「シーパルピア女川」を昨年12月23日にオープンさせた。