被災地、観光業復興へ正念場 訪日客回帰も風評被害などが重荷 (4/5ページ)

2016.3.11 07:20

日本三景の一つ、松島では観光客数の回復が進む=3月上旬、宮城県松島町

日本三景の一つ、松島では観光客数の回復が進む=3月上旬、宮城県松島町【拡大】

  • 松島ではカキ料理などの「食」を目玉にした観光客誘致が進む=3月上旬、宮城県松島町
  • 昨年7月に開業した体験型宿泊施設「MORIUMIUS」。漁業体験や野菜収穫などを通して子供たちの感性を育む=宮城県石巻市雄勝町(提供写真)

 中心的役割を担うのは、東京で職業体験型テーマパーク「キッザニア」を手掛けた油井元太郎氏。キッザニア時代から雄勝とかかわり、被災した子供たち向けの学習支援などを企画していた折、旧桑浜小の存在を耳にした。「廃校が宿泊施設に使えるなら雄勝は海と川と森が全て近い里山テーマパークになる」(油井氏)と直感。地元漁師などの協力も得て昨年7月の開業にこぎつけた

 視察要望相次ぐコンパクトシティー

 宮城県石巻市雄勝町の体験型施設「MORIUMIUS(モリウミアス)」では昨年夏、初年度ながらも口コミで情報が広がり、約350人の子供たちが雄勝でひと時を過ごした。新年度からは家族宿泊プランも拡充する。中心的役割を担う油井元太郎氏は「自分にとっての日常を、非日常と感じる人がいる。そこに出会いが生まれる」と語る。

 津波で8割の建物が被災した宮城県女川町は、「復旧」ではなく一からの「再生」を目指す。JR女川駅から海岸へ続く通りの一角を町有地とし、商店を集約したテナント商業施設「シーパルピア女川」を昨年12月23日にオープンさせた。

東京近郊のアウトレットモールを思わせる目抜き通りは、周辺地域から…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。