「国際化」を選んだシンポジウム ブルーゾーン的なスピリットがある (2/3ページ)

2015.12.6 06:00

 島特有の、と言えば良いのだろうか。ざわざわとしていない。季節もあるが、交通量があまりに少ない。バイパスを走りながら数台しか視界に入ってこない。「ああ、ここは自転車がいいかもしれない」と考え始めた。

 マリンスポーツに相応しい場所であるのは言うまでもないことだが、内陸の起伏を眺めていると自転車で旅する楽しさがここにはあるのではないか、と。マウンテンバイクが活躍する場所が豊富だ。

 スポーツがキーワードになる。それもかなりワイルドなスポーツがいけそうだ。それが、ぼくがパネラーとして話そうと思った最初のアイデアだった。なにしろ今や先進国、新興国を問わず自転車はトレンディな乗り物になっている。

 一方、サルデーニャ島は「ブルーゾーン」である。長寿の人が多い地域である。南北アメリカの一部にもそういう地域があるが、実は沖縄も「ブルーゾーン」である。食生活もさることながら、それに限らないライフスタイルの価値観などが、長寿の理由に挙げられている。

 よって「このライフスタイルを観光資源として活用できないか」というアイデアがでてきてもおかしくない。ぼくも沖縄と関係がもてないか?と打診された。が、長生きしている老人たちを眺めることが観光のアイテムにはなりえないし不自然だ。沖縄とサルデーニャの老人たちが往来を重ねる交流も現実的ではない。

 地域を盛り上げる主役は若い人だとすると、「長寿の孫たちの国際交流」というテーマは発展性がないだろうかと考えた。これが2つ目のアイデアだ。

3つ目は食材の輸出である。羊のミルクから作るチーズ、ペコリーノ・ロマーノは…

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