2007年に書籍のネット販売から出発したフリップカートは、インド国内で携帯電話のネット接続が増えるとともに利用者数を伸ばし、現在は登録者数が2200万人を突破した。同社サイト上の出店者数は3000を超え、70以上の分野の商品を週平均で500万点出荷している。サイトの合計売上高は昨年度(13年4月~14年3月)に10億ドルを突破したもようだ。
同社は今後、調達資金で取引の50%を占める携帯サービス分野の拡充を図る。利用者の利便性向上のためのサイト改善や同分野の研究開発に注力する一方、将来的にネット通販とも関わってくるとされるウエアラブル端末(身に付ける端末)やロボットといった新分野でも企業買収などを実施していく考えだ。
同社のバンサル最高経営責任者(CEO)は「(同社は)これまでは成長期を待つ子供だったが、今回の投資を糧に成長できる」と述べ、今後の展開に自信を示した。