インドのインターネット通信販売最大手フリップカートは、同国のネット関連企業が1度に集めた金額としては過去最大の10億ドル(約1023億円)の資金調達に成功した。世界的にみても、6月に米配車サービスのウーバー・インターナショナルが集めた12億ドルに次ぐ今年2番目の規模になる。フリップカートは調達した資金を同国で主流の携帯サービス拡充などに投じ、競争が激化するインドのネット通販市場でシェア拡大を目指す。現地紙タイムズ・オブ・インディアなどが報じた。
同社は今年5月にも2億1000万ドルを調達したばかり。詳細は明らかにしていないが、同社にはこれまでインドのアクセルパートナーズやロシアのDSTグローバル、南アフリカのナスパーズやシンガポールのGICなど、世界の大手投資会社が資金を出している。
専門家はフリップカートがこれまでに得た投資総額は17億ドルを超えたと指摘。同社の資産価値が50億~60億ドルとなり、5月時点の25億~30億ドルから急速に高まっていると分析した。