スウェーデンの家具大手イケアは、インド南部テランガナ州ハイデラバードに同国1号店を出店する。これを機に、インド展開を本格化し、向こう10年間で1050億ルピー(約1775億円)を投じ、25店舗以上を設置する方針だ。現地紙タイムズ・オブ・インディアなどが伝えた。
同州のチャンドラセカール・ラオ州首相は今後、店舗開設に向けた手続きが加速するよう努めるとし、1、2カ月後にイケアと覚書を交わす予定だと述べた。ハイデラバードに設置される店舗はイケアが世界展開する標準店と同規模で、投資額は60億ルピーという。
インド政府は、2012年に単一ブランドを扱う小売業での外資100%企業の進出を認めた。イケアはいち早く同国参入に名乗りを上げ、13年5月に承認を得て出店計画を進めていた。
進出の条件として、製品調達額の30%をインド国内で調達することが義務付けられていることから、テランガナ州はイケア1号店の開設による地元木材企業などへの経済波及効果に期待がかかる。同州は、インド29番目の州として6月に誕生した。州都ハイデラバードは、米マイクロソフトや米グーグルの開発センターなどがある国内有数のIT(情報技術)都市として知られる。(ニューデリー支局)