岸田氏は先進7カ国(G7)各国とも電話会談を行う方針を固め調整に入った。また、これまで北朝鮮に近い立場をとってきたロシアのラブロフ外相との電話会談も事務方で調整に着手し、北朝鮮に対する有効的な外交圧力の戦略を描き始めていた。
北朝鮮と対立する日米韓だけでなく、「北朝鮮を支援する中国やロシアをいかに巻き込んでいくかが対北政策の大きな課題」(外交筋)だからだ。
安倍首相は7日朝にオバマ米大統領と電話で会談し「地域と国際社会の平和と安全を損なう安全保障上の重大な脅威だ」と指摘した。
また「国際社会が今回の行為に断固とした対応を取ることが北朝鮮に対する強いメッセージを送り、さらなる挑発行動を防ぐためにも極めて重要だ」とした上で、「関係国と緊密に連携協力し、迅速に対応していきたい」と呼びかけた。
日米で連携をリード
オバマ氏は「全面的に安倍首相の発言に同意する。日本および同盟国の安全を守るためのあらゆる措置を取る」と表明。国連安保理における制裁強化に向けた議論の協力と、日米で各国との連携をリードしていくことで合意した。