自動車部品の調達比率は「原産地規則」と呼ばれるルールの一つで、自国に多くの部品メーカーを抱えるカナダとメキシコが北米自由貿易協定(NAFTA)で定めている62.5%を求めていた。これに対し、タイやインドネシアなど、TPP交渉参加国以外からの部品調達も多い日本は40%程度を求め、対立していた。今会合中は、この3カ国に米国を加えた4カ国が事務折衝を断続的に行い、妥結点を探ってきた。
双方の計算方法に違いがあることも踏まえて調整を進めた結果、日本の方法では50%台半ば、カナダなどでは40%台半ばとする方向で折り合いつつある。最終的に閣僚間の折衝で決着を図る方針だ。(アトランタ 西村利也/SANKEI EXPRESS)