政府は尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む南西地域の抑止力として米軍の関与に強い期待を寄せているだけに、離島防衛の共同訓練など現場レベルの相互交流も一層進むことになる。
日米は民主主義、自由、資本主義など国の根幹となる普遍的価値を共有している。外務省幹部は「相互信頼が強まれば、より広範囲で同盟国としての協力が期待できる」と話す。
大詰めを迎える環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉では、日米で多国間協議を牽引(けんいん)し、新たな経済ルールの構築を目指している。交渉筋は「安全保障面での協力が進むことで経済面での連携も深まることになる」と期待する。(坂本一之、石鍋圭/SANKEI EXPRESS)