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「キーヤンコレクション 繪舞台 琳派ロック」 壁画師描いたポップな作品 (3/4ページ)

2015.9.8 14:00

常照寺(京都市北区鷹峯)が所蔵するアクリル額装絵「睡蓮と仲間達」。蓮は寺によく描かれるモチーフだ。常照寺では1年のうち数カ月しか公開されないため、久々のお披露目となった=2015年9月2日、京都市下京区の京都高島屋(田中幸美撮影)

常照寺(京都市北区鷹峯)が所蔵するアクリル額装絵「睡蓮と仲間達」。蓮は寺によく描かれるモチーフだ。常照寺では1年のうち数カ月しか公開されないため、久々のお披露目となった=2015年9月2日、京都市下京区の京都高島屋(田中幸美撮影)【拡大】

  • 9メートル×3メートルの巨大タペストリーの前にたたずむ壁画絵師のキーヤンこと木村英輝(ひでき)さん。12月に開催される絵画と音楽とダンスを融合させたステージ「繪舞台(えぶたい)_琳派ロック」の舞台演出のために制作した。琳派もロックも権力者の御用達などでなく、「いつもみんなと一緒におる。それが魅力的なんや」と熱く話した=2015年9月2日、京都市下京区の京都高島屋(田中幸美撮影)
  • 建仁寺(京都市東山区)の塔頭、霊源院で発見された鎌倉時代の毘沙門天立像をモチーフに描いた屏風絵。「他人の作ったものなど描かない」というキーヤンだが、スケッチを重ねるうちに歴史の重みに畏敬の念を抱き、絵筆を取った貴重な作品=2015年9月2日、京都市下京区の京都高島屋(田中幸美撮影)
  • 金と銀のバージョンがある4枚1組の襖絵「Smiling_Elephants」=2015年9月2日、京都市下京区の京都高島屋(田中幸美撮影)
  • 今年3月、八坂神社(京都市東山区)で行われた祇園大茶会で飾られた「Spring_Wind」という名の屏風=2015年9月2日、京都市下京区の京都高島屋(田中幸美撮影)
  • 今年3月、八坂神社(京都市東山区)で行われた祇園大茶会で飾られた「SpringWind」という作品名の屏風=2015年9月2日、京都市下京区の京都高島屋(田中幸美撮影)

 しかし当初は、琳派の象徴ともいえる金をあしらった商品を量産してビジネスに結びつけようとする世間の風潮に「ちゃらちゃらしてる」と懐疑的だった。だが、琳派について調べるうちに、権力者や為政者が抱え込んだ“御用達”などではなく、技法や画題にタブーもなく、面倒くさい師弟関係など存在せず、町衆が生活の中で自由に育てた芸術だということがわかった。

 「カッコええなあ。僕が考えているのと一緒やな」。キーヤンは、額縁に収まらず街中で誰もが楽しめるような絵を描き、美術館に飾られるような絵を描くことを好まない。既存の権威や価値観から離れ、自由闊達(かったつ)で独自の表現を本領とするキーヤンと琳派が重なった。

 また、キーヤンは日本のロック黎明期(れいめいき)に35年にわたりロックのイベントプロデューサーとして活躍してきた。

 ロックやポップスは常に大衆とともにあり、何千回何万回と歌われ聴かれて育っていく。「琳派と同じや」。こうして、キーヤンの絵と琳派とロックが結びつき「繪舞台 琳派 ロック」というタイトルが誕生したのだ。

ガイド:「キーヤン コレクション 繪舞台 琳派ロック」

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