会場には、金地や銀地の屏風や襖をキャンバスに見立てて、蓮やヒマワリなどの植物、象やジャガーなどの動物を大胆に描いた作品が並び、どれも強烈な印象を放つ。中でもひと際目を引くのは、縦3メートル、横9メートルの巨大タペストリー「Heian BaRock」。原色のど派手な女性の顔の横では、象とコイが競い合うように天に向かって飛翔する絵柄だ。5枚を展示するが、これらはキーヤンがプロデュースを担当し、12月に開催される絵画と音楽とダンスを融合させたステージ公演「繪舞台 琳派ロック」の舞台演出のために制作された。さらに3点を制作中という。
≪自由な表現 琳派と重なる≫
今年は、桃山後期に京都で興った装飾性豊かな芸術上の流派「琳派」誕生から400年の記念すべき年。大胆なデザインと金を配した派手な色合い、人を引き付ける装飾性などからキーヤンは「現代の琳派」と称される。