「仕入れる食材やアドリブでメニューの内容はしょっちゅう変わるんですよ。この調理法の方が合うんじゃないか、この食材と合わせると面白い…と」
そう話す西川シェフは、京都の名だたるリストランテ(コースで食事が供される高級レストラン)の料理長を歴任し、クラフトマンのシェフとして招かれた。
「ビールのつまみとしての料理ではなく、全力投球の料理です」。うまいビールと本格イタリアンの組み合わせは、ビアパブの概念を覆した。
「クラフトビールは味や香りのバリエーションが豊かなので、料理に合わせてワインを選ぶように、ビールを選ぶのもお薦めです」
おひとりさまから宴会まで
クラフトビールとは、主に小規模な醸造所で特徴的な製法によって造られているビールのことをいう。その職人的な製法のためか、地ビールではなくクラフトビールという呼び名が定着してきた。ここ数年のクラフトビールの人気は著しく、国税庁が昨年末に発表した「地ビール等製造業の概況(2013年度)」によると、製造会社の売上高は前年比約14%増加、営業利益は約33%増加している。