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【安倍政権孝】安保法案 首相の足元にも不安材料 一太氏は勇み足 ヒゲ隊長は譲歩 (3/3ページ)

2015.8.3 15:30

参院平和安全法制特別委員会で、安倍晋三(しんぞう)首相(右)に話しかける鴻池祥肇(こうのいけ・よしただ)委員長(左)と佐藤正久筆頭理事(中)=2015年7月30日午前、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)

参院平和安全法制特別委員会で、安倍晋三(しんぞう)首相(右)に話しかける鴻池祥肇(こうのいけ・よしただ)委員長(左)と佐藤正久筆頭理事(中)=2015年7月30日午前、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)【拡大】

 鴻池氏は、参院議員として四半世紀の勤続年数を誇るベテランで、飾らない人柄から野党議員にもファンが多い。国会審議のさばきは必ずしも身内に甘くなく、08年3月の参院予算委員会では、長い答弁を続けた松島みどり国土交通副大臣(当時)に激怒し、委員長として「予算委を冒涜(ぼうとく)したと判断し、出入りを断る」と宣言したこともあった。

 鴻池氏は歯にきぬ着せぬ発言をすることでも知られる。08年の予算委員長時代には民主党を「負け犬根性が思想として入っている」と糾弾。民主党が謝罪を求め、予算委の審議が一時停滞した。第1次安倍政権を「苦労知らずの仲良し官邸団」と切って捨てたこともある。

 安保法案が参院で審議される8月から9月にかけては、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の合意見通しに伴う国内対策や戦後70年の首相談話、自民党総裁選など政権の屋台骨が揺らぎかねない政治課題がめじろ押しだ。野党はこの期に乗じて政権批判を強め、安保法案の審議にも影響を与えようとするに違いない。鴻池氏が舌禍を抑え、佐藤氏が状況に振り回されず、法案の審議日程を整えられるかがカギとなりそうだ。(政治部 水内茂幸/SANKEI EXPRESS

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