そんな高坂鶏と並ぶ品質とおいしさで知られる京都・丹波の村田地鶏を存分に楽しみたいなら「地鶏のすき焼き」だ。味に定評ある鶏肉は歯応えもよくジューシーで、そのうま味が九条ねぎの甘みと相まって食通をうならせる。
夏を感じる賀茂なす
鶏以外の料理も豊富だ。「賀茂なすと旬菜の共地あんかけ」は、京都・綾部の河北農園の賀茂なすを炊き、そのつゆをあんかけにした逸品。なすのうえには鱧(はも)や万願寺とうがらし、エビ、ヤングコーン、マイクロトマトなどが乗っており、夏の訪れとともに賀茂なす独特の食感や実の細かさが楽しめる。
お昼は、親子丼や、つゆに地鶏のスープと白みそを使った夏季限定の冷製担々麺に加え、「いなせや御膳」もぜひ。先付に、鰹(かつお)や石鯛、穴子などのお造り、季節野菜の天ぷら、鴨ロース、鱸(すずき)の焼き物、さらにほうじ茶のプリンまで付いて1920円(税込み)とあって、こちらも人気が高く「予約がおすすめ」(村上料理長)という。