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【新国立競技場】「白紙」 「世論持たない」 支持率低下も一因 (2/4ページ)

2015.7.18 07:00

記者団に囲まれ、新国立競技場の建設計画を「白紙に戻す」と表明する安倍晋三(しんぞう)首相(中央)=2015年7月17日、首相官邸(ロイター)

記者団に囲まれ、新国立競技場の建設計画を「白紙に戻す」と表明する安倍晋三(しんぞう)首相(中央)=2015年7月17日、首相官邸(ロイター)【拡大】

  • 官邸に入る五輪組織委会長の森喜朗(よしろう)元首相=2015年7月17日、首相官邸(酒巻俊介撮影)

 屋根を支える2本の「キールアーチ」は、長さ400メートルにも及ぶ鋼鉄製で、会場付近に接合のための工場を建設することが必要だった。アーチは地中で固定して屋根を支える特殊構造で、アーチを含めた屋根部分の総工費は950億円。12年にデザインを国際公募した際には「1300億円程度」という条件をつけていた。ところが、今年6月29日に文部科学省が正式発表した総工費は2520億円まで膨らんだ。

 下村博文(しもむら・はくぶん)文科相は「既存計画を進める以外ない」と強調。文科省もIOCでの首相演説などを根拠に「ザハ氏のデザインは国際公約」などと譲る気配はなかった。ただ、首相は周辺に「アーチが無駄遣いの象徴のようになっている。世論が持たないかもしれない」と懸念を口にするようになっていた。

 にもかかわらず、首相がもう少し早く決断を下せなかったのには理由があった。ザハ氏のデザインを白紙撤回し、コンペから全てやり直した場合、設計段階で1年半を要する可能性が高く、五輪の開催に支障が出る懸念があった。

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