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「日本が戦争を画策」 誤報に踊る中国メディア (4/4ページ)

2015.7.7 10:30

6月30日、首相官邸で、「ラマダン」(断食月)中に行われる日没後の食事「イフタール」を主催し、イスラム諸国の外交団を前に挨拶する安倍晋三(しんぞう)首相。この頃、中国では“安倍発言”が思わぬ形で波紋を広げていた=2015年(ロイター)

6月30日、首相官邸で、「ラマダン」(断食月)中に行われる日没後の食事「イフタール」を主催し、イスラム諸国の外交団を前に挨拶する安倍晋三(しんぞう)首相。この頃、中国では“安倍発言”が思わぬ形で波紋を広げていた=2015年(ロイター)【拡大】

 中国国際問題研究院国際戦略研究所の蘇暁暉副所長は、6月30日付の人民日報(海外版)への寄稿でもっともらしくこう指摘した。だが、前提としているのは環球時報の記事の内容であるため、この分析はそもそも成り立たないはずだ。

 環球時報の記事に明らかな問題があることは、引用元の「週刊現代」を確認すれば一目瞭然だ。にもかかわらず、中国の主要メディアはそれを怠り、後追い報道をしている。

 今回の一件に限らず、中国メディアでは、あるメディアが報じた内容を真偽を確かめもせずに、自社の報道に利用するのが日常茶飯事となっている。

 こうした中国メディアの悪弊を批判するのはたやすい。だが、明らかな誤報や捏造記事さえ、無批判に引用や転載が繰り返される過程で既成事実化され、中国世論に影響する恐れがある。ゆるがせにできない問題だ。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS

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