「酒を飲んだ際に語ったということですが、総じて言えば、これは本音でしょう。しかも、これは中国人には聞かせたくなかった本音でしょうね」
約30分間の番組は、他のコメンテーターも交え、「安倍氏の発言」をめぐって討論を進めた。
中国の政府系英字紙チャイナ・デーリー(電子版、6月30日)も、同様の2種類の発言を安倍氏によるものだとして紹介。うち一つは中央テレビよりも詳しく、「日本は集団的自衛権を行使して、米国とともに中国をたたくべきだ」と伝えた。
根拠は週刊誌記事
中央テレビとチャイナ・デーリーが「安倍氏の発言」の根拠として示したのは、日本の週刊誌「週刊現代」(7月4日号)の記事だ。その一部を、中国共産党機関紙、人民日報系の国際情報紙・環球時報(電子版、6月29日)が中国語に翻訳して報じたことで、他の中国メディアも反応したようだ。
「週刊現代」の記事は、記者らとの懇親会の席上での安倍氏の「オフレコ発言」を扱ったものだった。その内容の真偽や、それを引用して記事を書くことの是非はここでは問わない。