【大人の時間】
タイの首都バンコクを南北に流れるチャオプラヤ川のほとりに建ち、多くの著名な作家や俳優たちに愛されてきた歴史を持つホテル「マンダリン オリエンタル バンコク」は、いまもトップクラスのサービスで世界中にファンを持つ。そんなアジア有数の老舗には、旅行者一人一人にあった滞在の楽しみ方があるはずだが、その中から今回はタイ料理の魅力を発見できる料理教室を取り上げてみたい。日本でもすっかり定着したタイ料理。その本場であるバンコクで、最初に開設された伝統ある料理教室の門をたたいた。
料理教室「オリエンタル タイ クッキング スクール」は、ホテルからチャオプラヤ川をボートで渡った対岸にある専用施設で毎日開かれている。1回につき3時間あまりの講習で、前菜からデザートまで4種類の料理を習い、昼食として試食する。曜日ごとに料理の種類が変わるので、7日間講習を受ければ、合計28種類のタイ料理を習えるプログラムだ。
試してみたのは、カニ肉たっぷりの揚げ春巻き▽エビ風味のタイ風チャーハン▽タイのショウガ「ガランガ」を使ったチキンのココナツミルクスープ「トムカーガイ」▽カボチャの蒸しプディング-のコースメニュー。タイ料理のポピュラーな組み合わせと聞いた。