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【エディターズEye】きちんとした食材 (1/2ページ)

2015.1.10 12:55

土田高史さん(左)と辻了(さとる)さん(右)と山椒(さんしょう)を手にする松田美智子さん。「この山椒がなくなったら困る。いつまでも作り続けてくださいね」とエールを送る=2014年2月11日、和歌山県(長谷川みず穂さん撮影)

土田高史さん(左)と辻了(さとる)さん(右)と山椒(さんしょう)を手にする松田美智子さん。「この山椒がなくなったら困る。いつまでも作り続けてくださいね」とエールを送る=2014年2月11日、和歌山県(長谷川みず穂さん撮影)【拡大】

  • 仕上げに塩をかき混ぜて水分を飛ばす百木智恵子さん(右)と次男の良太さん(中央)。母から息子へと、「とっておきの塩」が受け継がれていく=2014年12月20日、三重県伊勢市(塩塚夢撮影)
  • (手前から)2種類の塩を添えたサトイモの素揚げ、イワシの実山椒(さんしょう)煮、ゴルゴンゾーラとリンゴ、ベビーリーフの山椒ドレッシングサラダ=2014年12月17日、東京都渋谷区(寺河内美奈撮影)

 料理研究家、松田美智子さん(59)から著作「調味料の効能と料理法」(誠文堂新光社)が職場に届いたのは、昨年春だった。ページをめくると、調味料の効能や使い方の工夫が鮮やかな写真とともに細やかに説明されており、添えられていた手紙から長年SANKEI EXPRESSをご愛読いただいていることも知った。著作について取材した記事は昨年9月18日付「大人の時間」に掲載した。

 その取材のとき、松田さんから「かねいち」の山椒(さんしょう)をいただいた。封を開けた瞬間、鮮烈な香りが鼻先に飛び込んできた。ほんのひとつまみ加えるだけで、煮物、焼き魚をはじめ、料理がぐんと引き立つ。くせになってしまう調味料だった。

 松田さんは「この山椒は大粒の実を職人さんが手間をかけてより分け、石臼で丁寧にひいて作っている。こういう『きちんとした食材』が長い歴史のなかで受け継がれてきたから、いまの日本料理があるのだと思います」と話す。健康で自然と調和したイメージから日本料理は世界の人々に好まれるようになり、「和食:日本人の伝統的な食文化」としてユネスコの無形文化遺産に登録された。JTBによれば、日本を訪れる外国旅行者は今年、初めて1500万人に届く見通しで、日本料理への注目はさらに高まるだろう。

和歌山県の山椒と三重県の塩

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