新型マシンの「MP4-30」はトラブルが相次ぎ、4日間で走行できたのは79周(総距離約350キロ)に過ぎず、昨季王者のメルセデスAMGの516周の6分の1にも満たなかった。ベストタイムも、トップのフェラーリから一周約7秒も遅いという信じがたいものだった。
しかし、チームのエンジニアリングディレクターのマット・モリス氏は「(順位を)もう少し上げられたらよかったが、最高のシミュレーターツールを手にできたので満足だ。現段階で最大限の力を発揮して走行しているわけではないので、本当に何も心配していない」と話し、不安説を一蹴した。
最大のライバルと目されるメルセデスのルイス・ハミルトン(30)=英国=も「故障が多いからといってマクラーレン・ホンダを甘く見てはいけない。彼らはトラブルを経験し、“うみ”を出すためにここにきている」とコメントしている。