≪「ブルトレ」57年の旅 8月に終着≫
函館から室蘭まで約200キロは非電化区間で架線がなく、午前中の光線の良い時間を走行するため、絶好の撮影スポットとなっている。
通過する際には沿線でカメラを構えた鉄道ファンらの姿が車内から多数確認できた。
食堂車で朝食を食べたり、ロビーで会った乗客との会話を楽しみながらゆったりとした時間を過ごした。雪の影響もあり1時間遅れて、正午過ぎに札幌駅に到着。約16時間+αの小旅行が終わった。
神奈川県茅ケ崎市の西迫雄己(にしざこ・ゆうき)さん(38)は長男、陽希(はるき)君(6)と乗車。「小学生の頃、“ブルトレ”に乗って何度も九州の祖父母の家に行った。向かい合った夫婦と話したり、お菓子をもらって食べた記憶が懐かしい。自分の息子にもこの経験をさせたかった」と話す。