“最後のブルートレイン”寝台特急「北斗星」が、北の大地をさっそうと駆け抜けた。雪に覆われた有珠山を背景に、車体は太陽に照らされて青く光り輝き、圧倒的な存在感と美しさを誇示した。
北斗星は青函トンネルの開業に合わせて1988(昭和63)年3月、上野(東京)-札幌(北海道)間の約1214キロを直行する列車として運行を開始して今年で27年余。北海道を旅する人たちや、上京する学生などさまざまな思いを運び、走り続けてきた。
車両の老朽化と北海道新幹線開業に向けた工事や検査作業などで、運行ダイヤの確保が難しいことなどから今年3月で定期運行を終える。夏までは臨時運行するが、8月22日札幌発の上り列車を最後に、完全な廃止が決まった。