「北斗星」の引退は、青い客車の寝台特急「ブルートレイン」の消滅も意味し、ファンの間では惜しむ声が高まる。
午後7時3分、上野発の北斗星に乗り込んだ。平日ながらホームには多くのファンが集まり、写真撮影などをしていた。乗客定員は217人、連日満席が続く。
7号車の食堂で夕食を取ったり、6号車のロビーで流れる夜景を眺めたり、ひと通り車内を散策した。客室や洗面台、トイレなど型は古いがどこかレトロな列車の雰囲気が漂っていた。
走行の震動に揺られながらベッドに横たわった。仙台を過ぎて日付が変わり、しばらくウトウトしていると早朝に青函トンネルを通過し、北海道へ入った。車窓から朝焼けを拝み、函館から先は駒ケ岳などの雪景色が広がった。