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「象徴」奪還 勢力誇示狙う 日本人殺害脅迫 「イスラム国」要求 (3/4ページ)

2015.1.27 09:10

2005年11月10日、ヨルダン・首都アンマンでサジダ・リシャウィ死刑囚が自爆テロを図ったホテルの外に立つ警察官(ロイター=共同)

2005年11月10日、ヨルダン・首都アンマンでサジダ・リシャウィ死刑囚が自爆テロを図ったホテルの外に立つ警察官(ロイター=共同)【拡大】

  • 2003年からのイラク戦争でテロ闘争を展開したザルカウィ容疑者(AP)
  • 2005年11月13日、ヨルダン国営テレビが放映した自爆攻撃用のベルトを体に巻いたサジダ・リシャウィ死刑囚の映像(AP)

 ただ、ヨルダンではかねて、イスラム国側が拘束しているヨルダン軍パイロットとリシャウィ死刑囚の交換構想が取り沙汰されており、後藤さんが優先して解放対象となる余地は小さいとみられる。もし、実現するとすれば、複数同士での交換だが、これもヨルダン国民の反発を招く恐れがあり、アブドラ国王(52)にとって難しい選択肢だ。

 ザルカウィ系主流か

 一方、イスラム過激派運動に詳しい研究者らは、今回の事件でイスラム国がザルカウィ人脈に属するリシャウィ死刑囚釈放を求めたのは、「旧ザルカウィ派の力が増している表れ」だと指摘する。ヨルダン出身のザルカウィ容疑者は04年、アルカーイダに忠誠を誓い、自身が率いていた過激派グループを「イラクの聖戦アルカーイダ組織」と改名。その後、多くのテロ事件を首謀し、05年には、リシャウィ死刑囚も関与したヨルダンの首都アンマンでのホテル連続テロ事件も起こしている。

イスラム国 組織は一枚岩ではない

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