イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件で、日本政府が身代金支払いの期限とみる23日午後を迎えた。ビデオ声明が確認されてから72時間。人質2人を救出するため、政府関係者らは情報収集に奔走した。緊迫の3日間を追った。
【20日】(時間は日本時間)
14・50ごろ 「イスラム国」とみられるグループが、日本人2人を殺害すると脅迫するビデオ声明を、外務省がインターネット上で確認。声明では72時間以内に身代金2億ドルを支払うよう要求。直後にエルサレム滞在中の安倍晋三首相が報告を受ける
15・00 首相官邸が危機管理センターに官邸対策室を設置。外務省が斎木昭隆事務次官をトップとする緊急対策本部を、警察庁が高橋清孝警備局長をトップとする対策本部を設置
15・30 安倍首相も映像を確認。周辺と対応を協議
16・00 安倍首相が菅義偉(すが・よしひで)官房長官に(1)事実関係の確認に全力を尽くす(2)関係各国と協力し、人命第一に対応する-ことを指示