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「象徴」奪還 勢力誇示狙う 日本人殺害脅迫 「イスラム国」要求 (1/4ページ)

2015.1.27 09:10

2005年11月10日、ヨルダン・首都アンマンでサジダ・リシャウィ死刑囚が自爆テロを図ったホテルの外に立つ警察官(ロイター=共同)

2005年11月10日、ヨルダン・首都アンマンでサジダ・リシャウィ死刑囚が自爆テロを図ったホテルの外に立つ警察官(ロイター=共同)【拡大】

  • 2003年からのイラク戦争でテロ闘争を展開したザルカウィ容疑者(AP)
  • 2005年11月13日、ヨルダン国営テレビが放映した自爆攻撃用のベルトを体に巻いたサジダ・リシャウィ死刑囚の映像(AP)

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件は、後藤健二さん(47)と湯川遥菜(はるな)さん(42)の拘束が表面化してから27日で1週間。イスラム国側の要求が身代金からヨルダンに収監中のイラク人女性、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放に変わり、政府は複雑な対応を迫られているが、リシャウィ死刑囚が突然登場したのは、釈放されればイスラム国にとって“宣伝効果”が極めて大きい人物だからだ。

 また、イスラム国内部では、2003年からのイラク戦争でテロ闘争を展開したザルカウィ容疑者(06年に米軍が殺害)系の人脈が主流派を形成しているとの事情が浮き彫りになった。

 超有名テロリスト

 05年11月9日夜、ヨルダンの首都アンマン。高級ホテルで開かれていた結婚披露宴に、イラク人夫婦が紛れ込んだ。妻は体に巻き付けた爆弾の起爆に失敗。夫は妻を式場外に押し出した後、自爆した。生き残った妻がリシャウィ死刑囚だ。

仏襲撃事件に焦り

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