監督しようとは思わない
日本ばかりか、世界の名匠たちから薫陶を受け、どんどん演技の引き出しを増やしてきた加瀬だが、自分で監督をしてみようとは夢にも思わないという。大物監督たちの殺人的な仕事ぶりを目の当たりにしてきた加瀬にすれば、「とても自分がやるべきものではない」というのが実感だ。今後も出会うであろう世界の名匠たちがどんな演技を求めてきても、加瀬は「きっちりと、しなやかに、応えられるように努力を続けたい」と考えている。12月13日から東京・シネマート新宿ほかで全国順次公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:宮崎裕士/SANKEI EXPRESS)