そうした民主党を軸とした動きが表面化してきたことから、維新サイドは警戒している。「維新が主導権を握るには橋下氏の出馬しかない」と訴えるのは国会議員団幹部。橋下氏の存在は維新の切り札で、大阪3区への立候補が決まれば、そのインパクトは大きく、民主党の存在感は相対的に低下する。
橋下氏に近い民主党の前原誠司(52)、松本剛明(たけあき、55)両元外相や細野豪志(ごうし)元幹事長(43)、長島昭久元防衛副大臣(52)は19日、国会内で海江田氏と会い、維新との新党結成を求めた。海江田氏は「民主党で戦う」と受け入れなかったが、そうした前原氏らの行動は橋下氏の国政進出を見越した上での行動とみられる。
橋下氏はかねて労組系議員を忌避している。橋下氏が民主党の保守系議員と手を握れば、主導権は橋下氏サイドに移る。橋下氏が希望するのは民主党の分裂だ。橋下氏は20日、市役所での記者会見で、こう語った。
「自分で基準を決め、それに照らし合わせて判断する。最後は自分の判断を信じるしかないですよね」(SANKEI EXPRESS)