≪民主・維新 共闘主導めぐり神経戦≫
民主党と維新の党が野党共闘の主導権争いをめぐり神経戦を繰り広げている。解党が決まったみんなの党からの民主党入りの動きが表面化するなど、その光景は民主党が主導しているように映る。ただ、維新の党の橋下(はしもと)徹共同代表(大阪市長)が衆院大阪3区から出馬すれば、維新が民主党の保守系と糾合する可能性が高まり、主導権は維新が握ることになりそうだ。野党共闘の最終形はまだ見えてこない。
山梨1区が火種
民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表(65)と枝野幸男(ゆきお)幹事長(50)は20日、党本部でみんなの党の山内康一(こういち)、中島克仁(かつひと)の両氏と会談。海江田氏は「参加を心から歓迎する」と受け入れを表明し、山内氏らと握手を交わした。
山内氏はその後、記者会見し「安倍晋三政権への対抗軸を作っていかなければならない。核になるのは民主党しかないと前から思っていた」と言ってのけた。埼玉13区から出馬する見通しだ。