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医療の限界と尊厳死 大和田潔 (2/2ページ)

2014.11.10 08:00

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】

 メイナードさんは、末期の脳腫瘍で抑えることのできない疼痛(つう)に悩まされていたとのことです。安楽死が法的に認められているオレゴン州に移住し、夫と最後の旅行をしたり、彼の誕生日を祝ったりしました。その後、家族に見守られながら大好きな曲に包まれて旅立っていったとのことです。絶え間なく襲ってくる死まで続くだろう痛みは、経験している人にしかわからないものです。

 命を慈しむ心を持つ人々が痛みを共感し、一緒に何とか解決してあげたいという気持ちがわき上がるのも自然なことです。同時に、人間が成し得ることの限界を痛感せざるを得ない局面にも遭遇します。「無機物になってしまう火葬より樹木のそばに埋めてもらって自然に還(かえ)るのがいいかな」という立花隆さんの言葉が心に染みます。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS

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