末期の脳腫瘍(しゅよう)と診断され、安楽死が合法化されている米西部オレゴン州に移住した女性が「来月、安楽死する」と公表、インタビュー映像が度々テレビで放映され、自身も心境を語ったビデオを動画サイト「YouTube」に投稿し、全米の注目を集めている。ソーシャルメディアでは「自殺を許容し、美化している」との批判や「計画的に穏やかに死を迎えるのは当然の権利」との支持が交錯し、「死ぬ権利」をめぐり、議論が活発化している。
脳腫瘍…余命6カ月
この女性は、ブリッタニー・メイナードさん(29)。米CNNなどによると、メイナードさんは米カリフォルニア州サンフランシスコで夫のディアスさん(42)と新婚生活を送っていたが、昨秋以降、度々激しい頭痛に襲われるようになり、結婚から1年たった今年1月早々、サンフランシスコの病院で診察を受けた。その結果、悪性の脳腫瘍と診断され、9日後に開頭手術を受け、側頭葉の一部を切除した。