日本側から密漁の状況に関する情報を中国側に提供していることも明らかにした上で、「中国側はそれなりの対応をしている。形だけ(の対応)ではない」との見方を示した。
一方、11月6日付の中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は「台風で中国漁船に危険が及んだ場合、日本は人道主義に基づき安全を確保すべきだ」との社説を掲載した。
台風20号が接近する中、太田昭宏国土交通相は「(密漁船が小笠原諸島に)上陸しないよう厳重に指導する」と発言しているが、社説は日本が乱暴に対応すれば両国関係の緊張が高まると指摘。「多少の面倒は受け入れ、大きな面倒を避けるべきだ」と強調した。
また、中国政府は他国の海域での違法操業を取り締まっていると強調。「ただ監督するのは外から想像するほど簡単ではなく、管理しきれないのが実情だ」と指摘した。(共同/SANKEI EXPRESS)