サイトマップ RSS

南シナ海問題で問われる台湾の「感度」 (1/4ページ)

2014.8.8 12:45

8月5日、台湾・台北市で開かれたシンポジウムで、演説する台湾の馬英九総統=2014年(田中靖人撮影)

8月5日、台湾・台北市で開かれたシンポジウムで、演説する台湾の馬英九総統=2014年(田中靖人撮影)【拡大】

  • 南沙(英語名・スプラトリー)諸島で最大の太平島を実効支配している台湾
  • 南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島、スプラトリー(中国名・南沙)諸島
  • 中国が主張する九段線
  • 台湾・新北市

 【国際情勢分析】

 南シナ海で国際法に基づかない「九段線」を根拠に権益を主張する中国に対して批判が高まる中、台湾の南シナ海政策にも風当たりが強まりつつある。台湾も公式には中国と同じ論理で同じ範囲の権益を主張しているためだ。現状では研究者の指摘にとどまるが、米国や関係諸国が政府レベルで提起してきた場合、「国際法の順守」や「対話による紛争解決」を掲げて国際社会での地域向上を図ってきた馬英九政権にとり、痛手となる可能性もある。

 中国同様の領有権主張

 「馬総統は、台湾の海洋権益の主張を、歴史的な権利ではなく現在の国際法に基づくものに再定義すべきだ」

 台湾の外交部(外務省に相当)などが8月5日、台北市内で開いたシンポジウムで、新アメリカ安全保障センターのパトリック・クローニン上級顧問はこう指摘した。クローニン氏はまた、台湾が実効支配するスプラトリー(台湾名・南沙)諸島の太平島での埠頭(ふとう)建設の凍結も要求。

「東シナ海平和イニシアチブ」を記念して開催

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ