サイトマップ RSS

海酸性化、サンゴ打撃 損失107兆円 生物多様性条約報告書 (1/4ページ)

2014.10.16 09:20

色とりどりの熱帯魚が泳ぐ沖縄・慶良間諸島の阿嘉島沖のサンゴ礁(共同)

色とりどりの熱帯魚が泳ぐ沖縄・慶良間諸島の阿嘉島沖のサンゴ礁(共同)【拡大】

  • 海洋酸性化による水素イオン指数(pH)の変化<1900年~2100年>=※1990~99年の平均を0とする
  • 気温上昇を抑えるための2011年以降の許容CO2排出量=2014年10月15日発表、※IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)統合報告書の最終案を基に作製。気温上昇は1861~1880年平均との比較
  • 韓国・江原道平昌

 大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が急増して起きる海洋酸性化による経済損失は徐々に増え、2100年までに年1兆ドル(約107兆円)を超える恐れがあるとする報告書を、国連の生物多様性条約事務局が15日までにまとめ、韓国・平昌で開催中の生物多様性条約締約国会議に提出した。

 水産資源や観光資源を供給し、約4億人の生活を支えているサンゴ礁が大打撃を受けるためで、報告書は「(サンゴ礁以外の)海岸などでの被害を加えれば損失額はさらに大きくなる」と指摘した。「被害の全容と解決策の解明を進めるべきだ」と訴えており、水産資源への依存度が高い日本も研究体制の強化やCO2排出量の削減が急務となる。

 海洋酸性化は、大気中のCO2が海水に溶け込むことが原因で起こる。報告書によると、酸、アルカリ性の度合いを示す水素イオン指数(pH)が海表面で1700年代後半の産業革命以降0.1下がるなど海洋酸性化は徐々に進行しており、今のペースでCO2排出量が増えると今世紀末にはさらにpHが0.3下がる可能性がある。

「海洋酸性化の経済への影響は既に現実化している」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ