WP紙が1973年以来の連邦議会での法案成立数の平均を調べたところ、現在のように上下両院で与野党の「ねじれ」が生じている場合が約450件で最も少なかった。興味深いのは、最も成立していたのは、野党が上下両院とも過半数を持つ「分割政府」の場合の約600件で、与党が上下両院を握った場合の約560件を上回ったことだ。野党が立法府を完全掌握することで、与野党の妥協が成立する可能性が高まるのだという。
オバマ氏の大統領任期は残り2年余り。ノーベル平和賞受賞者にふさわしい実績を残すには、おとなしく上院を共和党に譲った方がいいのかもしれない。(ワシントン支局 加納宏幸(かのう・ひろゆき)/SANKEI EXPRESS)