アーカンソー州でプライヤー氏の議席を狙うトム・コットン下院議員(37)は、接戦を制するためバラク・オバマ米大統領(53)とプライヤー氏の「近さ」を攻撃材料に使っている。医療保険制度改革(オバマケア)など上院での議決でオバマ氏寄りの投票が95%だったことなどを取り上げ、プライヤー氏に「オバマ銘柄」のレッテルを貼ろうとしているのだ。
「イエス」か「ノー」かで答えられるような質問に即座に答えられなかったのは、オバマ氏の不人気と結びつけられるのを懸念したからだろう。プライヤー氏に質問した記者は「オバマ氏の名前が、アーカンソー州では有毒物になっている」とコメントした。
「防護服」をまとう
中間選挙まで2週間余りとなったが、オバマ氏への支持は回復の兆しを見せていない。ワシントン・ポスト(WP)紙とABCテレビの合同世論調査によると、オバマ氏の支持率は2009年の就任以来で最低の40%となった。上院での過半数維持に黄信号がともり、民主党は危機感を強めている。