香川の持ち味を知るクロップ監督は迷うことなく、復帰デビュー戦で香川をトップ下に据えた。水を得た魚のごとく、香川もこれに応え、パスを配球し、ゴール前に顔を出し、ゲームを支配した。ドルトムントのトップ下は、彼がこれまで一番、輝いた場所であり、これからの生きる道でもある。
ただし日本代表では「おれにはトップ下のDNAがある」と豪語する本田圭佑(けいすけ、28)が君臨してきた。その本田がまたACミランで絶好調だ。14日のパルマ戦では絶妙の先制アシストを決めると、2点目はDFの背後に走り込み頭で決めた。
開幕戦に続く2戦連発には辛口の地元各紙もこぞって高得点をつけ、ガゼット・デロ・スポルトは「考え抜かれた素晴らしい動き」と評した。
加えてドイツではマインツの岡崎慎司(28)も好調をキープ。13日のヘルタ戦に1トップで出場して2得点を挙げた。
これでブンデスリーガでの通算得点は28。レジェンド奥寺康彦氏の26得点を上回り、日本選手歴代トップとなった。ちなみに3位は高原直泰の25点、4位は香川の22点。