短い滞在期間だったが、上村さんは時間の許す限りモネの庭を訪れ、隅々まで見て回った。そのうえでバエ氏に「この庭を見て、肌で感じ、本当に感動し、気に入ったからこの庭を日本の北川村で再現したい。協力してほしい」と訴えた。モネが大の日本びいきだったことを思い出したのだろうか。バエ氏は上村さんの話を聞いた後、自ら描き上げたモネの庭の図面を渡し、造成のコツを教えてくれた。
≪巨匠が夢見た青い睡蓮≫
北川村モネの庭マルモッタンは高知龍馬空港から車で約60分。入園料は大人700円、小中学生300円。毎週火曜日(祝日は営業)のほか、年末年始(12月26日~1月1日)および冬季メンテナンス(1月10日~2月末日)期間は休園。チケット半券を持参するとフランス・ジベルニーの庭に無料で入園できる。
北川村はジベルニーの庭から睡蓮の苗を株分けしてもらい、庭を造成し、2000年に開園した。日本の高知の自然の中に再現された「モネの庭」は、歴代のフランス大使が在任中に一度は訪れる場所となっている。