【アートクルーズ】
スペイン建築家の巨人、アントニオ・ガウディ(1852~1926年)の生涯や偉業を人気漫画家、井上雄彦(47)が紹介、表現する「特別展 ガウディ×井上雄彦-シンクロする創造の源泉-」が7月12日から、森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木)で始まる。井上は受けたインスピレーションをもとに、和紙(縦3.3メートル、横10.7メートル)にガウディの宇宙観を描いた大作など描き下ろし約40作を展示する。
和紙の大作に「真剣勝負」
展覧会は、日本とスペインの交流400周年を記念した事業のファイナルイベントとして行われる。
展示には、カタルーニャ工科大学などバルセロナの関係機関の協力を得て、ガウディが描いたスケッチや、デザインした家具、建築模型などの資料約100点が公開される。とくに、家具約10点は、大きな建築だけでなく、小さなものでも、自分の感性と細部にこだわったガウディの才能や性格を如実に伝えるものとして必見。