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高知県北川村「モネの庭」 縁ない土地へ 熱意が花開いた (1/3ページ)

2014.8.4 11:40

印象派の巨匠、クロード・モネ(1840年~1926年)が咲かせることができなかった青い睡蓮の花。6月から咲き始め、7、8月が見頃だ=2014年7月20日、高知県安芸郡北川村の「北川村モネの庭マルモッタン」(唐木英明さん撮影)

印象派の巨匠、クロード・モネ(1840年~1926年)が咲かせることができなかった青い睡蓮の花。6月から咲き始め、7、8月が見頃だ=2014年7月20日、高知県安芸郡北川村の「北川村モネの庭マルモッタン」(唐木英明さん撮影)【拡大】

  • どこから見てもクロード・モネ(1840年~1926年)の絵のような「水の庭」=2012年6月13日、高知県安芸郡北川村の「北川村モネの庭マルモッタン」(唐木英明さん撮影)
  • 睡蓮の花が咲く池に太鼓橋がかかる「水の庭」。季節や時間の変化で印象が変わり、1日いてもあきない=2013年10月24日、高知県安芸郡北川村の「北川村モネの庭マルモッタン」(唐木英明さん撮影)
  • 季節によってさまざまな花が楽しめるのも特徴=2013年10月24日、高知県安芸郡北川村の「北川村モネの庭マルモッタン」(花の庭、唐木英明さん撮影)
  • 北川村のクロード・モネ(1840年~1926年)の庭から見える海。晩年のモネはノルマンディーの小さな島に滞在し、海の景色を描いており、海もモネが好きだったテーマの一つ=2014年7月19日、高知県安芸郡の「北川村モネの庭マルモッタン」(唐木英明さん撮影)
  • クロード・モネ(1840年~1926年)が暮らした家のキッチンやダイニングをモチーフにデザインしたカフェ「モネの庭」。地元食材を使ったメニューや焼きたてパンが味わえる=2014年7月20日、高知県安芸郡北川村の「北川村モネの庭マルモッタン」(平沢裕子撮影)
  • 児島虎次郎が撮影した庭の前にたたずむクロード・モネ(1840年~1926年、「モネの庭」より、提供写真)
  • 高知県安芸郡北川村の「北川村モネの庭マルモッタン」

 【アートクルーズ】

 印象派の巨匠、クロード・モネは自宅の庭を生きたキャンバスとして造成、その庭の池に浮かぶ睡蓮を描いた連作「睡蓮」は誰もが一度は目にしたことがある絵といえるだろう。多くの名作を生んだフランス北部ジベルニーにある「モネの庭」を再現した高知県北川村の「北川村モネの庭マルモッタン」は、ジベルニー以外で唯一、「モネの庭」を名乗ることを許されている場所だ。

 北川村はユズの産地として知られる人口約1400人の小さな村。モネとは縁もゆかりもなかったこの村にモネの庭ができたのは、バブル崩壊で村がユズワインのワイナリー誘致に挫折したことがきっかけだ。跡地利用候補の一つにすぎなかったモネの庭だが、当時、村役場で財政担当兼新規事業プロジェクト主任だった副村長の上村(かみむら)誠さん(52)がフランスに飛び、モネの庭の管理責任者、ジルベール・バエ氏から協力の承諾を得られたことで、実現した。

 上村さんは「最初は門前払いで、『他の庭を紹介しましょう』とも言われました」と振り返る。

巨匠が夢見た青い睡蓮

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