≪体一つで奏でる音楽との融合≫
各国代表のスター選手たちがその場限りの一発勝負で世界一を決める。その雄姿に割れんばかりの大歓声が起こり、涙を見せる観客の姿も見られた。一体感が会場全体を包み込む中、この日は新たに日本人のチャンピオンも誕生した。
逆立ちした状態で頭で地面を回るヘッドスピンや、派手な体技を駆使する「ブレイク」、ヒップホップダンスとしてなじみの深い「ヒップホップ」など、4部門でそれぞれの世界チャンピオンを決めるのが「DANCE@LIVE」と銘打ったこの大会の醍醐味(だいごみ)だ。
各ジャンルとも、アジア、アメリカ、ヨーロッパ15カ国の優勝者15人と、前日予選で選ばれた1人の計16人でトーナメントを行う。国によっては出場自体が数百人に1人という狭き門であり、本国では「芸能人並み」の扱いを受けるダンサーも少なくない。
その場のフィーリングで踊るジャンルを変えたり、プレーヤーの個性が自由に表現できる「フリースタイル」。日本代表としてこの種目に出場したIBUKI(イブキ)は高校3年生だが、知る人ぞ知る世界的なダンサーで、多くの外国人が彼女のレッスンを受けに来日するほどだ。