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「コレクター」が存在感を増す潮流 「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」 (1/5ページ)

2014.6.30 11:55

マーク・クイン《ミニチュアのヴィーナス》2008年_ヤゲオ財団蔵(提供写真)。(C)Marc_Quinn

マーク・クイン《ミニチュアのヴィーナス》2008年_ヤゲオ財団蔵(提供写真)。(C)Marc_Quinn【拡大】

  • 杉本博司《最後の晩餐》1999年_ヤゲオ財団蔵(提供写真)。(C)Hiroshi_Sugimoto/Courtesy_of_Gallery_Koyanagi
  • ロン・ミュエク《若者》2009年_ヤゲオ財団蔵(提供写真)。(C)Ron_Mueck_Photo:Alex_Delfanne
  • ゲルハルト・リヒター《叔母マリアンネ》1965年_ヤゲオ財団蔵(提供写真)。(C)Gerhard_Richter,2014
  • アンドレアス・グルスキー《V&R》2011年_ヤゲオ財団蔵(提供写真)。(C)Andreas_Gursky/VG_BILD-KUNST,Bonn&JASPAR,Tokyo,2014_E1016

 【アートクルーズ】

 「現代美術のハードコア(核心)はじつは世界の宝である」。こんな刺激的な題名がついた現代美術のコレクション展が、東京国立近代美術館(東京都千代田区)で開かれ、話題を呼んでいる。展示作品は、台湾のコレクターが好みで集め、ともに暮らしている、数億~数十億円もする“お宝”ばかり。最近、世界的に発言権を増しているコレクターたちの、美術界に与えつつある影響まで考えさせる内容になっている。

 さまざまな斬新テーマ

 台湾のヤゲオ財団が所有する美術品は約400点。そのうち74点が出品されているが、ほとんどが初来日だ。

 作家は、アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタイン、フランシス・ベーコン、ゲルハルト・リヒター、サイ・トゥオンブリー、杉本博司、ザオ・ウーキーらで、現代美術好きなら知らない人はいない著名作家が並ぶ。どれもこれもオークションでは「億円」を下らない。

 例えば、スーパーリアリズムで知られる彫刻家、ロン・ミュエクの「若者」。黒人の若い男性を生きているように、リアルに表現する。しかし、めくり上げた白いシャツの下には、やりで刺されたような傷。傷の位置や形は、キリストの磔刑(たっけい)画を思わせる。

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