これに対し、公明党は慎重姿勢を崩していない。井上義久幹事長(66)は集団的自衛権について「補選の争点とは思っていない」と述べ、補選の結果に左右される課題でないことを強調してきた。
一方、民主党、日本(にっぽん)維新の会、結(ゆ)いの党、生活の党の野党4党は「政治とカネ問題に終止符」の一点で共闘したが、増税への姿勢はバラバラだった。
敗れた候補は無所属とはいえ元民主党衆院議員。昨年(2013年)の参院選惨敗に続く今回の敗北で、党内では来春の統一地方選に向け海江田万里(かいえだ・ばんり)代表を引きずり降ろす動きが活発化する可能性もある。(千葉倫之、酒井充/SANKEI EXPRESS)