医療法人徳洲会(とくしゅうかい)グループの公職選挙法違反事件で、病院職員に報酬を支払ったうえで徳田毅(とくだ・たけし)衆院議員(42)=自民、鹿児島2区=陣営で選挙運動をさせたとして、東京地検特捜部、警視庁、鹿児島県警は11月12日、公職選挙法違反(運動員買収)容疑で、ともに毅氏の姉で会社役員の越沢徳美(こしざわ・なるみ)容疑者(50)とスターン美千代(みちよ)容疑者(46)のほか、グループ幹部4人を逮捕した。
特捜部は毅氏の父で医療法人徳洲会前理事長の徳田虎雄(とらお)・元衆院議員(75)が一連の犯行を主導したと断定。療養中のため身柄を拘束しての追及は見送ったが、在宅起訴を視野に捜査を進める。
親族が買収の罪で禁錮以上の刑が確定した場合、連座制が適用され、当選が無効となる可能性がある。特捜部などは逮捕した越沢容疑者らを追及し毅氏の関与についても調べ、大規模な選挙違反事件の実態解明を進める。