これだけ世界中で有名になれば、作製方法の特許が誰かに奪われるという心配もないので、その公開をもったいぶる必要はまったくない。
理研は、検証の経過を適宜公開し、メディアも淡々と報道すればよい。理研や小保方氏、論文の共著者たちが個別に記者会見を開き、そこに300人もの記者が集まり、テレビが実況中継し、その信用性を論じる報道は異常だ。ましてや街中でインタビューをして、「小保方さんは美人だから、その発表を信じる!」と言わせて、笑いをとるといった報道は愚劣でしかない。(同志社大学社会学部教授 渡辺武達(わたなべ・たけさと)/SANKEI EXPRESS)