環球時報(電子版)は2月15日の社説で、ケリー氏が王毅外相(60)との会談で「米国は中国の平和的な台頭を歓迎し、中国を封じ込める意図はない」と述べたことを強調し、「歓迎と観察に値する」と牽制(けんせい)。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は15日、「ケリー国務長官は東シナ海と南シナ海の主権をめぐる緊張という最も重要な課題で、何の進展もなく訪中を終えた」と解説してみせた。
だが、バラク・オバマ米大統領(52)のアジア歴訪を4月に控え、米中間で南シナ海の領有権問題が再燃することは避けられそうにない。ウォールストリート・ジャーナルの2月11日付社説は「中国の周辺国は、米国がレトリックを(実際の)行動で裏付けるのか懸念している」と指摘している。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS (動画))