五輪の大会組織委員会会長に就任する森喜朗(よしろう)元首相は18日の民放番組で「五輪には電気が必要だ。今から『原発ゼロ』となれば五輪を返上するしかなく、世界に迷惑を掛ける」と、脱原発を掲げる細川氏に五輪を絡めて「ダメ出し」した。
脱原発の実現可能性にも疑問を投げ掛ける。小泉氏は「東京が原発なしでやっていける姿を見せれば必ず国を変えることができる」と意気盛んだが、東京都は東京電力の株式を1.2%(2013年9月末時点)保有するにすぎない。
自民党幹部は「原発のない東京の知事に何ができるのか」と訴え、流れを引き寄せたい考えだ。共産、社民両党が推薦する宇都宮健児・前日弁連会長が脱原発の急先鋒であることから、票の分散にも期待を寄せる。
細川氏が首相を退陣する引き金となった佐川急便からの借金問題にも矛先を向ける。ただ、いまだに人気の衰えない小泉氏への攻撃には及び腰だ。自民党選対幹部は「小泉氏を攻撃すると世論の反発を招きかねない。選挙戦の状況を見ながら考える」として、慎重に戦略を練る。(SANKEI EXPRESS)