≪小泉氏助っ人に危機感 自民「3点セット」で批判≫
2月の東京都知事選に向け、自民党が対立候補の細川護煕(もりひろ)元首相に対する攻撃を激化させた。2020年東京五輪の返上発言や脱原発の妥当性、佐川急便からの借金問題の「3点セット」に照準を合わせて批判。ネガティブキャンペーンの背景には、発信力のある小泉純一郎元首相が細川氏の助っ人に回った危機感がある。
「知事には責任を持って五輪を迎えてもらわなければいけない。舛添(ますぞえ)要一元厚生労働相がふさわしいと確信している」。1月18日、自民党本部での全国幹事長会議。安倍晋三首相は五輪に触れ、自民、公明両党が推す舛添氏への支援を求めた。
脱原発を掲げる細川氏は、ジャーナリストの池上彰氏が昨年(2013年)出版した著書のインタビューで五輪について「『原発問題があるから辞退する』と言ったら世界の評価は格段に違った」と表明。自民党は「五輪に消極的な知事は『東京の顔』に不適格だ」(都連幹部)と攻勢を強める。