東京都の猪瀬直樹前知事(67)の辞職に伴う都知事選(1月23日告示、2月9日投開票)に元新党改革代表で元厚生労働相の舛添(ますぞえ)要一氏(65)が立候補する意向を固めたことが1月7日、関係者への取材で分かった。自民党が週内に都知事選の対応について方向性を打ち出すことから、自民党の対応を踏まえ、週明けにも正式表明する方針だ。
舛添氏周辺によると、選挙戦では「安心と希望の社会保障」を掲げ、医療や介護など少子高齢化に取り組む姿勢を打ち出すほか、2020年の東京五輪で「史上最高の成功」という評価が得られるようにオール・ジャパンの態勢づくりなどを中心に訴える意向だ。
舛添氏をめぐっては、自民党内に推す声があり、自民党の独自調査でも有力候補の一人と位置づけられている。ただ、2010年に自民党を除名処分となった経緯から、ベテラン議員からは反発の声もあがっている。舛添氏は1999年の都知事選に支持政党なしで立候補し、84万票を獲得している。今回も既成政党に推薦を要請しない可能性が高く、党派色を薄めるため近く新党改革を離党する。