さらに、都議会側の意向を受け、都連会長の石原伸晃(のぶてる)環境相(56)も舛添氏擁立に難色を示すなど、党内は2つに割れかねない。このため最終的に党総裁の安倍晋三首相(59)が舛添氏擁立の是非を判断する可能性もある。
民主党内にも「勝てる候補を突き詰めると舛添氏しかいない」(都連幹部)などの声が強まっている。だが、党執行部は「われわれがどう距離感をとるのかは分からない」とあいまいな態度だ。自民党をはじめ、各党が舛添氏を支援するかどうかが焦点となる。
一方、日本(にっぽん)維新の会は7日、都知事選の対応について「自主投票」とすることを決めた。元知事の石原共同代表は、立候補表明した田母神(たもがみ)氏の支援に回り、都知事選に「参戦」した。ただ、党内には議員辞職した東国原(ひがしこくばる)英夫氏(56)を推す声もあり、石原氏の動きは維新内にくすぶる「東西対立」の新たな火種になりかねない。